濠川の出口にある三栖閘門とソメイヨシノ。三栖閘門は昭和4年(1929)水位の異なる豪川と宇治川を結ぶために建設された。



宇治川派流の桜

 

伏見港・宇治川派流は文禄3年(1594)豊臣秀吉の伏見城築城に伴い、建築資材を運ぶために、宇治川の流路改修工事により造られた内陸の河川港だ。

伏見城の外堀であった濠川に繋がる宇治川派流沿いには江戸時代に問屋、宿屋、酒蔵が建てられ、米や薪炭、清酒などを運ぶ小舟が往来していた。


濠川のソメイヨシノ。4月2日撮影。


左手に旧高瀬川。右手に濠川と宇治川派流の合流地点がある。


宇治川派流の桜と柳。毎日の散歩コース。

 


桜の散るを惜しむ。4月4日撮影。


 

 

 

現在、宇治川、宇治川派流、濠川に囲まれた流域には柳や桜が植えられ、酒蔵などの古い建築物が幕末、明治・大正の雰囲気を残している。

近年復活した十石舟により、宇治川派流から濠川を通り、三栖閘門資料館を訪れるコースは人気で、流域の桜を楽しみながらの船旅は特に良い。

  

濠川の散歩道。4月2日撮影。


宇治川派流の満開のソメイヨシノ。

 

 

寺田屋近くの宇治川派流。寺田屋事件で辛くも難を逃れた龍馬は、宇治川派流から濠川を遡って、炭小屋に隠れた。


花筏(はないかだ)の宇治川派流。4月4日撮影。