この写真は昨年(2014年11月20日)のもの。今年の紅葉は鮮やかさが不足している。
通天橋の紅葉2015
昨年、11月10日から毎日のように臥雲橋(がうんきょう)から通天橋の写真を撮っていたので、今年も時雨(しぐれ)の時を除いて東福寺に通ってみた。時雨て足元が悪い時は無理をすることはない。
(西行の和歌を4首。情景が目に浮かぶ。)
いつよりかもみぢの色は染むべきと しぐれに曇る空に問わばや
いにしえを恋ふる涙の色に似て 袂に散るはもみぢなりけり
もみぢ葉の散らでしぐれの日数経ば いかばかりなる色にはあらまし
もみぢ散る野原を分けて行く人は 花ならぬまた錦着るべし
「通天橋の紅葉2014」を11月23日に削除する。11月24日には上京して、鎌倉などの紅葉を見て回るつもりだ。
(上京は東京へ行く時、帰京は京都に帰る時に使うようにしている。)
なるべく今年と昨年の紅葉を並べた写真をお見せしたい。昨年も時雨た時は外に出なかったので、完全に一致するわけではない。また、午前中と午後では写真の写り方が全然違う。
左側が2015年の紅葉で、右側が2014年の紅葉。
2015年11月10日。
東福寺の開く前、午前8時25分ごろの撮影。
2015年11月11日、午後3時頃の写真。
臥雲橋の影が出来ていて、プロなら没だろう。
2015年11月12日撮影。
紅葉がだいぶ進んできた。
3日間、時雨た後の紅葉。10時30分ころ撮影。
次回撮影は11月20日になりそうだ。
2015年11月20日の13時ころ撮影。
昨年と比較して、鮮やかさが足りない。
2015年通天橋の紅葉は、11月10日の時点では昨年より進んでいたが、その後、朝晩の寒さがやわらぎ紅葉の進みが足踏みした。結果として紅葉を長く楽しめたものの、紅葉の鮮やかさでは昨年ほどではなかった。
古寺巡礼「東福寺」淡交社(2006年)に女優の壇ふみが巻頭エッセイ「東福寺散策」を書いているので抜粋する。
東福寺の名前は、東大寺と興福寺という奈良の二大寺から、一字ずつ取ってつけられていると、フランス男は面白そうに説明した。
「お寺の中に、ナントカ・ミレーという人が造った庭があってね。その庭が、まるでモンドリアンの抽象画みたいなんですよ」
フランス男は、たぶん「ナントカ」などではなく、きちんとフルネームを言ったと思う。しかし、私のうすい脳みそには「ミレー」としかインプットされなかった。へぇ、日本のお寺の庭を、フランス人が造っているのか。「ミレー」って、あの「ミレー」と関係があるのだろうか。
「東福寺では、ツーテンキョーっていう場所がいちばん有名でね。ちょうど紅葉の真っ盛りに訪ねたんですけど、オバサンの3センチ後ろをオバサンが歩いているって感じでした」
後に「ナントカ・ミレー」は「重森三玲」であることを知り、またもや頬が赤くなる経験をしたとエッセイにある。「ツウテンキョー」はもちろん「通天橋」のことで、大混雑の状況が面白く活写されている。
檀ふみさんは聡明な方であるから、たぶん作った話だろうが、読んでいて思わず笑った。
ということで、混雑の「通天橋」を避けて、「臥雲橋」から「通天橋」を見た写真をひたすらアップする。
2014年11月10日。
たぶん、お昼頃の撮影だと思う。
2014年11月12日の写真。
たぶん、お昼頃の撮影だと思う。
2014年11月15日の写真。
たぶん、午前中の撮影だと思う。
昨年11月20日。最も鮮やかな紅葉を撮影した。
通天橋の人物が見えるので、たぶん午後の撮影。
2014年11月24日の撮影。移動しながらの撮影で、手ぶれあり。
2014年11月26日撮影。
そろそろ、紅葉の季節も終盤を迎えたようだ。