しばらく東京に戻って夏休みを楽しんだ。特に「白馬岳」の山行きが印象に残ったので、久し振りにブログにアップする。
白馬岳
学生時代に登って以来だから、かれこれ40数年が経つ。記憶の奥に大雪渓の楽しい思い出と、落石事故の怖い思いが交錯する。
雪の上を滑り落ちる落石は音もなく、突然現れる。まだ若い登山者は落石事故に備える経験がなく、肝を潰すばかりだった。1メートル以上の大石は少し手前の岩場に当たり撥ね、運よく頭の上をすごいスピードでビュンと飛び越え、下のほうに落ちていった。
下のほうで悲鳴が上がったが、当時の事故の詳細は分からない。何日かそのまま縦走が続き、新聞を見る暇がなかったからだ。
そんなわけで今回はヘルメットを用意し、落石に注意しながら登山に臨んだ。幸い9人のメンバーに事故はなく、楽しい思い出だけの山行きとなった。
登山前日、ホテル「かんてら」での夕食。昔の山小屋と違い、今は豪華な料理が出る。
夕食後のひと時に、プロのピアニストの生演奏を楽しんだ。「尾瀬の会」のメンバーは多彩だ。
アイゼンを装着して大雪渓を登り始める。雪上は冷気が吹き降りてくるので涼しい。
小雪渓をトラバースしたところで一休み。40数年前はここからすぐ白馬岳についたと思っていたが、ここからが長かった。
白馬山荘から見た夕日。夕日は旭岳の裏に沈もうとしている。山小屋から出てきた人で撮影スポットは混雑していた。
翌朝のまだ元気なメンバーの集合写真。右手奥の尖った山は剱岳だろう。この後、思いのほかハードな山行きとなる。
高山植物の女王「コマクサ」。規制線のない場所でも綺麗に咲いている。他にも高山植物はたくさん咲いていたが、今回はカット。
特別料理は、ホテルオーナーが日本海で釣り上げた「クロダイの塩釜焼」。
天候にも恵まれ、絶好の登山日和。猿倉から大雪渓を目指して登山が始まる。
今回のメンバーは女性3名、男性6名の少数精鋭。右側に大分から参加の長老が写っている。
白馬岳山頂付近。この日は慣れないヘルメット着用のためか、頭痛がして、山小屋周辺で遊んでいた。
白馬山荘の東側に発達中の積乱雲。この夜、長野は激しい落雷と降雨に見舞われたという。たぶんこの積乱雲が原因だろう。
小蓮華山までの稜線歩きは楽しいものだった。軽快なフットワークがお分かりいただけるだろうか。
白馬大池。ここまでは楽しい山行きだったが、この先「天狗原」までが雪渓と大岩に行く手を阻まれ難儀した。ここから先は写真を撮る余裕がなく、「ぼくの夏休み」も終了。
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