大泉水(琵琶湖)の中ほどに見える島が、竹生島である。大泉水を海と見立てれば、竹生島は蓬莱島に変わる。
後楽園の摺針峠
後楽園の摺針峠から大泉水(琵琶湖)を望む写真だ。多分本物の摺針峠からの眺めより美しいと思う。近年琵琶湖の一部は埋め立てにより、かつての湖面が水田に代わり、摺針峠からの眺めも江戸時代とは大きく変わっているという。
蓬莱神仙思想とは「中国の遥か東方海上に方丈・蓬莱(ほうらい)・瀛州(えいしゅう)の三つの神の山があり、不老不死の仙人が住むと言われている道教の思想」である。
後楽園の案内板を見ると「蓬莱島」の説明はあるが、「竹生島」の説明がない。「蓬莱島」は大泉水を「海」と見立てた時に成立するのであって、大泉水を「琵琶湖」と見立てた時は「竹生島」でなければならない。
後楽園の竹生島には弁才天を祀る祠があり、弁才天は2013年に一度公開されたが、現在は非公開。竹生島には船で渡るのだが、今のところ竹生島に渡る船便はなく、対岸から弁才天の赤い祠を眺める以外に方法はない。